以前薄毛に悩む女性に多い「甲状腺疾患」を取り上げました。私自身も、甲状腺疾患でしたが、治療をすることで、多少は改善が見られました。
また、甲状腺疾患以外にも女性がかかりやすい抜け毛が多くなる病気があります。
これらの病気には、特徴や前兆があるため治療をすれば抜け毛や薄毛の進行を止められる場合もあります。また、実際に「抜け毛が多い!」と思っていても、それは病気ではなく正常の範囲内の抜け毛かもしれません。
髪がたくさん抜けるだけでなく、体調不良もあるという場合は
病気であることも考えられます。では、実際にどのような病気があるかを見ていきましょう。
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抜け毛や薄毛で疑うべき「脂漏性皮膚炎」
脂漏性皮膚炎は、重症化すると、湿疹ができたりたくさん毛が抜けたりします。頭部や顔面に好発し、皮脂腺から分泌される皮脂が多くなっている状態です。特に皮脂の分泌が盛んな部位に発症しやすく、赤みや皮むけなどを引き起こします。
原因は、発汗やビタミン不足、マラセチアというカビが関係しているとされていますが初期であれば、こまめな洗髪や食生活の見直し等で症状を抑えられます。
【脂漏性皮膚炎の特徴】
・頭皮が赤くなり炎症を起こしている
・フケが多かったり、大きなフケが出る
女性男性型脱毛症(FAGA)について

女性に発症する男性型脱毛症(※1)で男性ホルモンの一つであるテストステロンが毛乳頭細胞に作用し抜け毛を引き起こす病気です。主な原因としては、加齢による女性ホルモンの減少が考えられています。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンが正常に分泌されている時は、男性ホルモンのテストステロンが、毛髪に悪影響を及ぼすことはほとんどありませんが
何らかの原因で女性ホルモン分泌が減少して、男性ホルモンの分泌が多くなった時、今まで影響を及ぼさなかったテストステロンの働きが強まり、薄毛や抜け毛の症状が出てきます。
※1 びまん性脱毛症やFAGAとも呼ばれます。
【FAGAの特徴】
・頭部全体が薄くなる。局所的ではなく全体の髪のボリュームが減る。
・毛が細くなる。成長段階の毛も抜けてしまうため、抜けた髪の質が細くやわらかい場合は可能性あり。
・抜け毛が増える。
産後の抜け毛と体調について

病気ではありませんが、産後は女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下することにより、毛髪が一時的に減少することがあります。
出産後に、毛が抜け始めても、1年以内には自然にもとに戻ると言われています。産後1年以上経っても、抜け毛が多い場合は、病院への相談も検討しましょう。
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